2017年(第35回)受賞者


大賞
吉原秀明・大出由紀子/HYKE
吉原秀明・大出由紀子
(HYKE)

受賞のことば

栄誉ある賞をいただき、大変嬉しく思っております。
代表して私たち二人の名前が出ることとなりますが、HYKEというブランドに対していただけた賞としてスタッフ全員と喜びを分かち合うことができました。
設立当初から既成概念にとらわれず、思うままにブランドビジネスを展開してきた私たちが本賞をいただけたことで、これまで辿ってきた道は間違っておらず、これからも自分の信じる道を歩んでゆけば良いと背中を押されたように感じております。
また、この度の受賞は偏に私たちの服作りへのこだわりやわがままに対して、長年に渡りご協力頂いている工場や職人の方々、バイヤー、ショップスタッフの皆様のお力添えの賜物と思っております。この場を借りまして、改めて御礼申し上げます。

経歴

吉原秀明(よしはら・ひであき)1969年生まれ。
大出由紀子(おおで・ゆきこ) 1969年生まれ。
2013 FWシーズン、約3年間の休止期間を経て、ブランド名を“HYKE”に改め「HERITAGE AND EVOLUTION/服飾の歴史、遺産を自らの感性で独自に進化させる」をコンセプトに活動開始。
2014 FW~2016 FW MACKINTOSHとのコラボレーションライン“MACKINTOSH×HYKE”を展開。
2015 SS~2016 FW adidas Originalsとのコラボレーションライン“adidas Originals by HYKE”を展開。
2017 FW AMAZON FASHION WEEK TOKYOにてランウェイ形式の INSTALLATIONを開催。

HYKE公式サイト
新人賞・資生堂奨励賞
中里唯馬/YUIMA NAKAZATO
中里唯馬
(YUIMA NAKAZATO)

受賞のことば

この度は、毎日ファッション大賞・資生堂奨励賞という名誉ある賞に選んでいただき、心から光栄に、そして嬉しく思います。
同時に、数々の受賞者である先輩方に恥じぬよう、より一層磨きをかけていかなくてはと、改めて身の引き締まる思いです。 
ファッションの未来はクチュールにある、そう信じ、2016年にチーム一丸となってパリへ猛進していきました。
茨の道とはこのことかと思い知らされるほど、様々な出来事がありました。
しかし振り返れば、困難はスタッフとの絆を深め、多くの出会いを呼び、お陰様で転機となる1年間を過ごすことができました。
我々は今、人類の豊かな未来の姿を想像することをデザインの根幹に置いて活動しています。
そして、日々進化するテクノロジーが我々のビジョンを後押ししてくれています。
豊かで希望ある未来のために、感謝と敬意を込めて、これからも恐れず時代を切り開いていきたいと思います。

経歴

中里唯馬(なかざと・ゆいま)/YUIMA NAKAZATO
彫刻家の父と彫金家の母の間に生まれ、幼いころから現代アートや様々な表現に囲まれて育つ。
独学で服作りを開始し、ベルギーアントワープ王立芸術アカデミーファッション科入学。
卒業コレクションがヨーロッパで数々の賞を受賞。
2016年以降、パリ・オートクチュール組合より招待デザイナーに選ばれパリでコレクションを発表。
テクノロジーとクラフトマンシップを組み合わせた新しいものづくりを提案する。

YUIMA NAKAZATO公式サイト
鯨岡阿美子賞
高橋靖子/スタイリスト
高橋靖子
(スタイリスト)

受賞のことば

このたびは、このような大きな賞をいただくことになりまして、大変驚きました。そして、今は、心から感謝いたしております。
約55年前、初めて広告界に身を置くことになった時、導かれるように、撮影のお手伝いをすることになりました。
当時「スタイリスト」と呼ばれるのは私だけ。お手本はニューヨークのスタイリストたちと言われました。
必死な想いでニューヨークの現場を見学し、自分の信じる世界、美しいと思う世界を創ってゆくことだ、と確信して帰国しました。
その流れの中で、広告写真、CM、ファッションショウ、ロックコンサートの衣装と広がってゆき、現在に至っております。
私は、常に才能ある素晴らしい写真家、アートディレクター、デザイナー、ミュージシャンに囲まれてきました。
彼らが、私に示唆してくださり、導いてくださったことによって、50数年という長きにわたって、この仕事を愛しながら続けてくることが出来ました。
私にとってはスタイリストは天職だと信じております。
そのことを、毎日新聞社の方々、選考委員の方々が注目してくださるとは夢にも思っておりませんでした。
受賞は、私に今後への勇気も与えてくださっております。
明日から、元気に新しい世界を創ってゆきたいと思います。
ありがとうございます!

経歴

高橋靖子(たかはし・やすこ)
1941年、茨城県生まれ。早稲田大学卒。日本を代表するスタイリスト。70年代初め、ロンドンに進出した山本寛斎のファッションショーを成功させ、デヴィット・ボウイの衣装を担当するなど、世界的に活躍する。エッセイ「家族の回転扉」で第19回読売ヒューマン・ドキュメンタリー大賞を受賞。他の著書に「表参道のヤッコさん」「私に拍手」「時をかけるヤッコさん」「小さな食卓」などがある。
話題賞
アシックス

受賞のことば

このたび、「第35回毎日ファッション大賞 話題賞」を賜りましたこと、大変光栄に存じ、心より感謝申し上げます。
当社は1949年の創業より約70年にわたり、現社名の由来である「Anima Sana In Corpore Sano(健全な身体に健全な精神があれかし)」という創業哲学のもと、確かな技術力とものづくりの姿勢をお客様に評価いただきながら成長を続けてきました。 競技用のスポーツシューズづくりから始まりましたが、現在では、スポーツパフォーマンスブランドの「アシックス」、スポーツファッションブランドの「オニツカタイガー」、スポーツライフスタイルブランドの「アシックスタイガー」を展開しています。
スポーツがより身近なものとして人々の生活に溶け込みつつある昨今、スポーツとファッションは急速に融合し、トレンドの移り変わりも早くなってきています。
私たちは今後も、それらをいち早く捉え、1人でも多くのお客様の心に響き、共感していただき、さらには心身の充実を感じていただけるよう、世界中のグループ社員とともに、より一層力を尽くしていく所存です。
今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。
株式会社アシックス
代表取締役会長兼社長CEO 尾山 基

概要

1949年、創業者・鬼塚喜八郎がスポーツを通した青少年の健全な育成を志して創業。バスケットボールシューズの製造・販売から始まり、科学的なアプローチによるものづくりに取り組み、国内外の多くのトップ選手に商品を提供するまでに成長した。77年に3社が合併して総合スポーツ用品メーカー「アシックス」が誕生。現在では主力のスポーツ用品に加え、2002年に復刻した「オニツカタイガー」、15年に復刻した「アシックスタイガー」の両ブランドで、ライフスタイル市場向けの商品も展開している。15年、東京2020ゴールドパートナー(スポーツ用品)に決定した。
話題賞
GINZA SIX

受賞のことば

2017年4月、GINZA SIXは開業しました。この開業の年に「毎日ファッション大賞 話題賞」を賜りましたこと、大変嬉しく心より御礼申し上げます。また同時に、GINZA SIXに対する皆様のご期待を肌で感じ、身が引き締まるような責任を感じています。
私たちは、松坂屋銀座店の単独建替えではなく、道路を挟んで隣接する街区も合わせた再開発に挑戦し、それにより圧倒的なスケールの複合商業施設「GINZA SIX」の開業を実現しました。そこには、名だたるブランドがそれぞれの世界観を思う存分に発揮できる商業空間が広がり、多くの旗艦店が集結しました。また、大規模オフィスや、文化発信拠点となる観世能楽堂、銀座の玄関口となるバス乗降所やツーリストサービスセンターなどの観光拠点、災害時帰宅困難者の受入など地域に貢献する防災機能なども組み込むことができました。
GINZA SIXの挑戦は、まだはじまったばかりです。世界の人々を東京、銀座に惹き付けるだけでなく、何度も訪れたくなるような体験や感動を。銀座を「世界のGINZA」へさらに進化させるべく、日本が誇る文化やアート、ホスピタリティ、伝統、先端技術を重ね合わせ、世界に向けて新たな価値を提案してまいります。GINZA SIXにご期待ください。

概要

商業施設、オフィス、観世能楽堂、屋上庭園、観光バス乗降所などを備える銀座エリア最大級の複合商業施設。
2003年2月銀座六丁目地区街づくり協議会が発足し、松坂屋銀座店跡地を含む街区と隣接する街区の2街区を一体的に整備する大規模再開発プロジェクトがスタート。14年4月本体建物工事着工、17年1月竣工。
241店舗が軒を連ねる商業施設は17年4月20日に開業し、開業後18日間で来館者数150万人を突破。旗艦店の集積や、アートをはじめとした文化発信など、ここにしかないもの、ここでしかできない体験で注目を集める。J.フロント リテイリンググループの中核企業である株式会社大丸松坂屋百貨店、森ビル株式会社、L キャタルトン リアルエステートおよび住友商事株式会社の4 社が共同出資し設立したGINZA SIXリテールマネジメント株式会社が、リーシング、サービス・プロモーション、施設管理計画等、商業施設の運営業務全般を担っている。

GINZA SIX公式サイト
特別賞
島 正博/島精機製作所 代表取締役会長
島 正博
(島精機製作所 代表取締役会長)

受賞のことば

この度は、毎日ファッション大賞「特別賞」を賜り、大変光栄に存じます。
2002年に鯨岡阿美子賞を受賞させていただいてから、当社を取り巻く環境は大きく変化し、ニット製品の生産地が広がる一方で、消費者に満足度の高い商品をいかに早くお届けするかが問われております。その中で、ホールガーメント(無縫製ニット)横編機も活躍の場を広げています。
私どもは、「Ever Onward-限りなき前進」の経営理念のもと、常に新しい技術の開発を目指して挑戦し続けてきました。
そのベースとなる私が大切にしている言葉に「愛・氣・創造」があります。仕事を愛することは、やる気や向上心につながります。そうなると人はどんどん創造性を発揮し、独創的なものを生み出していけます。これからIT化がますます進む中、人にしかできないこの3つのキーワードはさらに重要になっていくことでしょう。
私自身、「愛・氣・創造」を合言葉に、今後もファッション業界の発展に微力ながらお役に立ちたいと思います。ありがとうございました。

経歴

1937年 和歌山県生まれ。62年2月、手袋編機の自動化を目指して株式会社島精機製作所を設立し、代表取締役社長に就任する。64年12月に全自動手袋編機の開発に成功。67年には横編機業界に進出し、78年にコンピュータ横編機の開発を成し遂げる。さらに多品種少量生産の時代がくると確信し、81年にデザインシステムを発表。常に時代のニーズを先取りした製品開発にチャレンジし、95年に世界初のホールガーメント(無縫製ニット)横編機を開発。2017年6月、代表取締役会長に就任。

島精機製作所公式サイト
ホールガーメント横編機「MACH2XS」
※敬称略