新聞広告 原稿制作ガイド

新聞広告原稿データ作成方法や注意点などをご案内します。
新聞広告原稿がデジタル化されて、およそ20 年になります。デジタル原稿制作も安定し、ファイル形式はEPS からPDF 主体へ、送稿方法はオンラインに移行しています。
毎日新聞社へ送稿していただいた広告原稿データは、新聞印刷に最適な網点を生成(RIP) して、全国の印刷工場へ送信、高速輪転機で印刷、全国の販売店に輸送後、読者へと届けています。この網点生成の際、データの制作方法により、印刷品質が大きく異なる場合があります。
毎日新聞社では、2015 年より確実な掲載、再現性を確保するために、送稿ファイル形式をPDFに統一させていただき、製版/制作会社様と広告会社様間のオンライン送稿をサポート、念稿ゲラを廃止しました。その後、macOS、Adobe 社製品もバージョンアップし、Windows10 の登場により、Windows とAdobe 製品との親和性も向上するなど、原稿制作環境が大きく変わりました。
今回、新しい環境に応じた「マイデジタル version 8.2」を作成いたしました。主な改修点は、PDFのメリットであるフォントエンベッドの許可、InDesign 対応、プリフライトチェック項目の見直し、Windows 対応です。安定した印刷再現を実現するためにこの冊子をお役立ていただければ幸いです。
M-COMPASS のご紹介
M-COMPASS とは、カラー原稿データ作成の迅速化・最適化のご支援として、新聞印刷をシミュレートする毎日新聞社のプルーフシステムです。


紙面掲載を具体的にイメージできる色校正プロセス
オンライン送稿された原稿データをRIP後、カラープルーフを出力、速やかにご提供いたします。このカラープルーフは、紙質も弊社の新聞用紙に準じたものですから、実印刷紙面に近い色表現で具体的な掲載イメージをつかんでいただけます。必要に応じて、モニターでの確認も可能です。
新聞印刷に最適な原稿データの作成支援サイクル
カラープルーフの色再現がご希望のイメージに沿わない場合も、原稿データの色修正の見当として作業の目安が立ちますから、時間と手間の節約が図れます。修正データを再入稿していただくことにより、新聞カラー印刷に最適な原稿データの仕上がりをご期待いただけます。
紙面掲載2日前:正午の送稿で間に合うフロー
校了をいただいた広告原稿データは、新聞製作システムに送られ、掲載作業に入るのと同時に、色見本として、各印刷拠点にオンライン送信しますので、全国掲載の原稿でも最終データの入稿締切りは、掲載日2日前の正午で結構です。
色見本不要なカラープルーフ印刷オペレーション
印刷拠点では、オンライン出力したプルーフ(プリンター/モニター)に基づいて的確な印刷オペレーションを行います。色見本作成にかかるご負担を大幅に節減し、かつ新聞印刷の再現特性を踏まえた、確実な色表現のカラー広告掲載をご利用いただけます。
Check
「M-COMPASS」で使用している「ICC Profile」は、日本新聞協会が、新聞社間・工場間の色再現のバラツキを改善するために2017 年6 月に改訂した「NSAC2017」(日本新聞広告色見本カラー:Nihon Shinbun Ad Color 2017)をベースとして、毎日新聞社の新聞印刷の経験と知識を盛り込み、M-COMPASS に導入いたしました。
M-COMPASS は、プリンターだけでなく、モニターにも対応し、必要に応じて、どちらかを配備しています。
また、品質管理としては、定期的に全プリンタにテストチャートを出力、測色し、平均色差をΔE≦2.5 になるように調整を行っております。モニターについても、プリンターと同タイミングでキャリブレーションを行っています。
基本的な注意事項
基本的な注意事項①

原稿制作に必要なシステム環境や、基本的な注意事項をまとめました。詳細は各ページをご覧ください。

基本的な注意事項②

原稿制作に必要なプリセット、プリフライトチェックファイルをあらかじめダウンロードしてください。
PDF設定ファイルのダウンロード

■毎日新聞社PDF設定等ファイル(zip)
PDF/X4に準拠し、毎日新聞社の印刷に適したプリセットとプリフライトプロファイルをまとめたzipファイルです。
●毎日新聞PDF設定2020.zip の内容
a)毎日新聞_PDF設定ファイル使用についての注意事項.pdf
各種ファイルの使用時の注意事項を記載してあります。
b) 毎日新聞_PDF_PREFLT_2020_CMYK.kfp
Acrobatに登録してご使用ください。
c) 毎日新聞_PDF_PREFLT_2020_mono.kfp
Acrobatに登録してご使用ください。
d) 毎日新聞_PDF_PRESET_2020.joboptions
Illustrator、InDesignに登録してご使用ください。
e) 毎日新聞_InDesign_PREFLT_2020_CMYK.idpp
InDesignに登録してご使用ください。
f) 毎日新聞_InDesign_PREFLT_2020_mono.idpp
InDesignに登録してご使用ください。
設定方法、使用方法につきましては後ほど記述いたします。
●下記のバージョンをお使いの場合
・Adobe Illustrator CS2~CS5
・Adobe InDesign CS4~CS5
・Adobe Acrobat 9~X
N-PDFでの原稿制作をお願いいたします。制作方法、必要なプリセット は日本広告業協会のサイト(https://www.jaaa.ne.jp/2012/06/n_pdf/)よりダウンロードしてください。N-PDFはPDF/X-1aに準拠し、日本広告業協会、日本新聞協会が策定したプリセットで、下記の3つのファイルを展開してください。
a) N-PDF2012カラー単色.kfp
Acrobatに登録してご使用ください。
b) N-PDF2012モノクロ.kfp
Acrobatに登録してご使用ください。
c) N-PDF201207.joboptions
Illustrator、InDesignに登録してご使用ください。
画像データについて
画像データについて①

●カラーモードの設定
●画像解像度
カラー画像の制作

カラー画像は「CMYKモード」で制作してください。
モノクロ画像の制作

モノクロ画像は「グレースケールモード」で制作してください。
解像度の設定

新聞印刷に必要な画像解像度は、カラー/ モノクロともに300~400 dpi です。解像度が低いと、再現性に問題が発生する場合があります。また、これ以上の解像度であっても仕上がりが美しくなることはなく、むしろ掲載作業に支障をきたすことがありますので、Photoshop で適切なサイズ/解像度に変換してください。モノクロ2階調の場合は1200dpiで作成してください。
Check
一般的には画像解像度は原寸使用時でスクリーン線数の2倍程度に設定します。解像度を変更する場合は、画像の再サンプルのチェックを外した状態で、解像度を入力し、自動計算されたドキュメントサイズが最適な画像データです。
【画像解像度(dpi)=スクリーン線数(lpi)×2】
(例) モノクロの場合 140(lpi)×2=280(dpi)
カラーの場合 200(lpi)×2=400(dpi)
トリミング

Illustrator等 で画像を「配置」する場合、画像データの使用部分 が極端に小さい場合や、配置後のサイズを極端に縮小すると、データ容量が不必要に重くなり、掲載作業に支障をきたすことがありますので、あらかじめ画像データを Photoshop で適切なサイズにトリミングしてください。
画像データについて②

●毎日新聞社の網点
●ロゴの制作
画像解像度とスクリーン線数

毎日新聞社の出力解像度とスクリーン線数は下記の通りです。
出力解像度 | 1200dpi |
---|---|
スクリーン線数 | カラー 200線 モノクロ 140線 |
網角度 | カラー C:75° M:15° Y:90° K:45 モノクロ 45 |
Check
通常は、ハーフトーンスクリーン情報は埋め込まないでください。上記のスクリーン線数が適用されます。
ハーフトーンスクリーンの設定

独自の網情報を設定することも可能ですが、Photoshopで選択可能な網点以外は設定することはできません。
ハーフトーンスクリーンの設定は、再現性に大きな影響を及ぼしますので、事前にご相談ください。特に、カラーの場合は、設定オペレーションも複雑となりますので、お問い合わせください。
■Photoshop CS2~CS3の場合
メニューバー「ファイル」→「プリント」→「出力」でスクリーンを指定。その後、保存時にハーフトーンスクリーンを含めるオプションにチェックを入れることにより指定ができます。
■Photoshop CS4~の場合
メニューバー「イメージ」→「モード」→「モノクロ2階調」のダイアログにて、解像度の出力を「1200」、種類は「ハーフトーン」を選択し、「OK」押下後、ハーフトーンダイアログにて「線数」、「角度」、「形状」を指定してください。
ロゴの制作

ロゴなどの制作は、下絵をグレースケールでスキャンし、Illustratorでトレースしたアウトラインデータを使用してください。モノクロで使用する場合は、モノクロ2階調でも 配置できますが、画像解像度は1200dpiを使用してください。

画像データについて③

●UCR(タック値)
●二次元バーコード(QR コード)の制作
カラー画像のUCR(タック値)設定

カラー画像の色分解設定、UCR設定は印刷再現に大きな影響があります。インキの総使用量は250%以下にしてください。
カラー原稿の場合、Kは90%程度に抑さえてください。それを超えると印面がベタつき、汚れの原因になります。また、モノクロ原稿に関しては、ベタ100%部分が多くの面積を占める場合も汚れの原因となります。
■Photoshopでの設定
CMYKカラー設定は、メニューバー「編集」→「カラー設定」→「CMYK」→「カスタムCMYK」より指定します。
「情報パネル」にて各色の合計値が250%以内であることを確認してください。
Check
UCRとはCMYを同比率で指定されている部分をK版に置き換えるもので、CMY3色の総インキ量を抑えることです。

二次元バーコードの制作

二次元バーコードの大きさは、天地左右10㎜四方程度以上とし、K=100%、CMY=0%で制作してください。
Check
読み取り精度は、デバイス毎に異なりますので、10㎜四方以上でも読み取れない場合もあります。
「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標です。
画像データについて④

●画像の保存
カラープロファイルは埋め込まない

ICCプロファイルを埋め込むと画像の色が正しく再現されませんので、絶対に埋め込まないでください。
画像ファイルの保存

Photoshop EPS形式、Photoshop PSD形式、Photoshop TIFF形式、Photoshop PDF形式を使用してください。EPS形式の場合は、オプションの設定は
「プレビュー」= 「Macintoh /TIFF(8bit/pixels)」
「エンコーディング」= 「ASCII85」(JPEGは不可)
としてください。
二値画像ファイルの保存

Photoshop EPS形式を使用してください。オプションの設定は
「プレビュー」= 「Macintoh /TIFF(8bit/pixels)」
「エンコーディング」= 「ASCII85」(JPEGは不可)
「白部分を透明として使う」にチェックを入れてください。
レイアウトについて
レイアウトについて①

●ドキュメントサイズの設定
新規作成時

■Illustrator
- カラーモードは「CMYKカラー」を選択してください。
- ドキュメントサイズは、制作原稿サイズとしてください。原稿サイズは、21ページを参照願います。
- 裁ち落としは全て「0mm」としてください。

■InDesign
- カラーモードは「CMYKカラー」を選択してください。
- ドキュメントサイズは、制作原稿サイズとしてください。原稿サイズは、21ページを参照願います。
- 裁ち落としは原則全て「0mm」としてください。
- マージンは全て「0mm」としてください。
レイアウトについて②

●色の指定
●画像の配置
色再現について
図形や文字の色指定は、新聞印刷での色の再現性を考慮して設定してください。色再現の確認・校正については、M-COMPASSを是非ご利用ください。
色指定について

■Illustratorの場合
- カラー原稿の場合は、カラー指定を「CMYK」とし、「カラーパネル」より各色を指定、合計値が250%以内であることを確認してください。
- モノクロ原稿はカラー指定を「グレースケール」としてください。
■InDesignの場合
- カラー原稿の場合は、カラー指定を「CMYK」とし、「カラーパネル」より各色を指定、合計値が250%以内であることを確認してください。
- モノクロ原稿はカラー指定を「CMYK」とし、「カラーパネル」より「K」のみ使用してください。
単色原稿の制作
CMYKカラーモードを使用し、色版はシアンを用いて指定してください。

画像データの配置

画像の配置は「リンク」、「埋込み」どちらでも可能ですが、配置する場合は、ファイル名や保存場所を変更しないでください。リンクが切れて、画像が表示されなくなったり、サムネール画像が配置されてしまう場合があります。また、他のアプリケーション上でコピーしたオブジェクトをペーストしないでください。
Check
「ドキュメントに埋め込まれているカラープロファイルは、 現在のCMYK 作業用スペースと異なります。・・・破棄されます。」と表示されたら、「OK」を押してください。
レイアウトについて③

透明機能、グラデーション、効果機能を用いたオブジェクトの注意事項です。
特殊機能について

一般的に、大きな画像に透明機能や多数の機能を用いた複雑(大量)なパスが存在する画像は、RIP処理に大幅な時間がかかる場合や、エラーが発生する場合があります。明確な基準はありませんが、複雑なオブジェクトと思われる場合は、「ラスタライズ」してください。
また、InDesignで原稿を制作する場合、複雑な効果を用いるオブジェクトは、RIP処理でエラーが発生する場合がありますのでPhotoshop・Illustrator で作成の上、InDesignドキュメントに配置してください。
■グラデーション
大きなグラデーションの場合、トーンジャンプが発生することがありますので、Photoshopで作成してください。
■パターン、ブラシ
すべてオブジェクトにしてください。
■透明機能
- PDF-X/4では、透明機能を用いることが可能ですが、大きな画像や複雑なオブジェクトに用いる場合は後述の処理をお勧めします。
- N-PDF(PDF-X/1a)では、透明機能を用いることができません。
- 「ぼかし」や「パスファインダー」等の効果メニューの機能を用いた場合も注意してください。
ラスタライズの設定

上記のような複雑な効果を用いたオブジェクトの場合、「ラスタライズ」することをお勧めします。
■Illustrator
メニューバー「オブジェクト」→「ラスタライズ」にて「その他」を選択し、解像度は「350dpi」としてください。
■InDesign
- メニューバー「編集」→「透明の分割・統合プリセット」にて「高解像度」を選択してください。
- メニューバー「編集」→「透明ブレンド領域の設定」→「ドキュメントのCMYK領域を使用」を選択してください。
レイアウトについて④

ヌキ、ノセの注意事項です。
オーバープリント(ノセ)の設定

カラー上に墨版を載せる場合は以下のように設定してください。
■Illustrator
「編集」→「カラー編集」→「オーバープリントブラック...」を選択、「オーバープリントブラックを適用」を選択します。

オブジェクトのオーバープリント設定

■Illustrator
「ウィンドウ」→「属性」を選択、「オーバープリント」にチェックを入れます。
■InDesign
「ウィンドウ」→「出力」→「プリント属性」を選択、「オーバープリント」にチェックを入れます。
■毎日新聞社RIPの「ノセ・ヌキ」処理

Check
ノセ・ヌキなどの設定が不定になる場合がありますので、詳細な設定を行う際には、グループ化は避けてください。
レイアウトについて⑤

ホワイトオーバープリントとトンボや、塗りたし不要など新聞広告原稿制作に関する注意事項です。フォントは一部を除きアウトライン化不要です。
「白」のオブジェクトについて

新聞印刷において、「白」インキはありません。「白」は紙の地色となります。白ヌキを作成する場合、「白」のオブジェクトに対して オーバープリントの設定すると、印刷再現されませんので、下記注意事項を厳守してください。また、色網に、ブラック以外のノセを設定している場合も再現されない可能性がありますのでご注意ください。

■Illustrator
・「ファイル」→「ドキュメント設定」→「出力で白のオーバープリントを破棄」にチェックが入っていることを確認してください。
・「属性」パレットで「塗りにオーバープリント」にチェックを入れた際に警告メッセージが表示されたら、必ず「キャンセル」ボタンを押してください。
・「属性」パレットで「塗りにオーバープリント」にチェックが入っていて、警告マークがある場合は、必ずチェックを外してください。
■InDesign
・白の塗りにオーバープリントを設定することはできません。
トンボや不必要なオブジェクトの削除

トンボや掲載情報などの注釈、孤立点など、不必要なオブジェクト、ガイドなどが存在しますと原稿の一部と見なす場合がありますので、必ず削除してください。
フォントについて
一般的なオープンタイプフォントを使用している場合には、フォントのアウトライン化は不要です。
ただし、「ライセンス制限付き」、「埋め込まれないように設定されている」などエンベッドできないフォント、RIP時に再現できないフォント、あるいはN-PDFで制作する場合にはフォントを必ずアウトライン化してください。
レイアウトについて⑥

罫線とアートボードの注意事項です。アートボードの設定は、Acrobat の「ページをトリミング」機能は使用しないでください。
レイアウト内の線幅

レイアウト内で使用する線の幅は、0.2pt以上をご使用ください。
Check
線幅が0.3pt以下の場合、プリンターによっては出力されない場合がありますのでご注意願います。
囲み罫の設定

囲み罫の線幅はアートボードの設定で切れる可能性がありますので、0.5pt以上としてください。
■Illustrator
囲み罫は、通常の線幅で指定すると中心線でオブジェクトが切られ、意図した幅になりませんので下記の方法で作成してください。
- 線幅をアウトライン化
「オブジェクト」→「パス」→「パスのアウトライン」で設定後、内側を塗りで処理してください。 - 線パネルで設定
「線パネル」のオプション表示から「線の位置:」を「線の内側にそろえる」を選択してください。

■InDesign
設定不要です。
アートボードの設定

■Illustrator
アートボードの設定は、囲み罫がある場合は、囲み罫の外側サイズ、囲み罫がない場合は、制作原稿領域としてください。原稿制作後、アートボードサイズを設定する場合は、外枠オブジェクトを選択後、「オブジェクト」→「アートボード」→「選択オブジェクトに合わせる」を押してください。
■InDesign
ドキュメントサイズを原稿サイズとしてください。
Check
Acrobatの「ページをトリミング」は使用しないでください。
データの確認
データの確認①

データを書き出す前にチェックする項目です。
レイアウトの目視チェック

■Illustrator・InDesign
レイアウトの作成が終わった段階で、「表示」→「オーバープリントプレビュー」で表示されていないオブジェクトがないか、画像が正しく表示されているかなどを画面で確認してください。

レイアウトのチェック

データを書き出す前に下記の項目についてチェックしてください。
■Illustrator
「ウィンドウ」→「ドキュメント情報」および「オブジェクト情報」パネルより以下の項目を確認してください。
- ドキュメント情報
a)カラーモードはCMYK。
b)アートボードサイズが原稿サイズと同じ。 - オブジェクト
c)N-PDFの場合「透明グループ」、「透明オブジェクト」がない。
d)RGBオブジェクトがない。
e)モノクロ原稿の場合、CMYKオブジェクトがない。 CMYKオブジェクトがある場合は、必ず全てのオブジェクトをグレースケール化してください。「選択」→「すべてを選択」後、「編集」→「カラーを編集」→「グレースケールに変換」を実行してください。
f)特色オブジェクトがない。
g)パターンオブジェクトがない。
h)グラデーションオブジェクトはラスタライズ要/不要を判断。
i)ブラシオブジェクトがない。
j)N-PDFの場合、フォントがない。
データの確認②

InDesign でデータを書き出す前にチェックする項目です。
InDesignでのプリフライトプロファイルの読み込み

画面下方のプリフライト表示からプリフライトメニューを開きます。
プリフライトメニューパネルのサブメニューを押して「プロファイルを定義」を選択します。プリフライトプロファイルパネルの左下のサブメニューを押して「プロファイルの読み込み」を選択します。
ここであらかじめダウンロード・解凍済みのフォルダより
「毎日新聞InDesign_preflt2020_CMYK.idpp」と
「毎日新聞InDesign_preflt2020_mono.idpp」を読み込みます。
制作原稿のカラー/モノクロに合わせてプロファイルを選択します。
InDesignでのプリフライトチェック

データを書き出す前にウィンドウ下方のプリフライト情報を確認してください。エラーがある場合には、プリフライトパネルにて内容を確認し、問題を解決してください。
PDF 保存
PDF 保存①

PDF データを書き出すための準備作業です。お使いのマシンで一度だけ設定してください。
入稿可能なファイル形式

お使いのアプリケーションのバージョンにより、左表のプリセットを選択してください。
プリセットファイル入手方法
■毎日新聞社プリセット
あらかじめダウンロードしたzipファイルを展開後、「毎日新聞_PDF_PRESET_2020.joboptions」をご利用ください。
■N-PDF ver1.1(2012)
あらかじめダウンロードしたzipファイルを展開後、「N-PDF201207.joboptions」をご利用ください。
プリセットファイル設定方法

■Illustrator
「編集」→「Adobe PDF プリセット...」を選択し、「読み込み...」を押して、解凍したフォルダから
「毎日新聞_PDF_PRESET_2020.joboptions」を選択します。
(N-PDFの場合は「N-PDF201207.joboptions」を選択します)

■InDesign
「ファイル」→「PDF 書き出しプリセット」→「定義...」を選択し、「読み込み...」を押して、解凍したフォルダから
「毎日新聞_PDF_PRESET_2020.joboptions」を選択します。
(N-PDFの場合は「N-PDF201207.joboptions」を選択します)
PDF 保存②

新聞広告原稿PDF は、Illustrator、InDesign で書き出してください。Acrobat Distiller での出力は行わないでください。
新聞広告原稿PDFファイルの保存

■Illustrator
ネイティブ形式でファイルを保存後、「ファイル」→「別名で保存...」を選択し、「ファイル形式」プルダウンボタンを押して、「Adebe PDF(PDF)」を選択します。
フォルダ、ファイル名を設定後、「保存」ボタンを押します。次に「Adobe PDF プリセット」のプルダウンボタンを押して、「毎日新聞_PDF_PRESET_2020」を選択して保存します。
(N-PDFの場合は、「N-PDF201207」を選択してください)

■InDesign
ネイティブ形式でファイルを保存後、「ファイル」→「PDF書き出しプリセット」から「毎日新聞_PDF_PRESET_2020」を選択します。
フォルダ、ファイル名を設定後、「保存」ボタンを押します。
次に「PDF書き出しプリセット」が「毎日新聞_PDF_PRESET_2020」になっていることを確認し、「書き出し」ボタンを押し、書き出します。
(N-PDFの場合は、「N-PDF201207」を選択してください)
PDF チェック
PDF チェック①

プリフライトチェックを実行するための準備作業です。お使いのマシンで一度だけ設定してください。
入稿可能なファイル形式

お使いのアプリケーションのバージョンにより、左表のプリセットを選択してください。入手方法については、3ページを参照してください。
Acrobatによるプリフライトプロファイルの取り込み

書き出したPDFファイルをAcrobatでチェックするためのプリフライトプロファイルを読み込みます。
「ツール」→「印刷工程」→「プリフライト」→「オプション」→「プロファイルの取り込み」の画面であらかじめダウンロード・解凍済みのフォルダより
■毎日新聞社プリセット
「毎日新聞_PDF_PREFLT_2020_CMYK」
「毎日新聞_PDF_PREFLT_2020_mono」
(N-PDFの場合は、「N-PDF2012カラー単色」、「N-PDF2012モノクロ」)
を取り込んでください。
PDF チェック②

フォントの検証とプリフライトチェックを実行します。
フォントの検証

フォントが正しく埋め込まれているか確認するためには、AdobeAcrobatで開いて、「ファイル」→「プロパティ」のパネルより「フォント」タグを選択します。
正しく埋め込まれている場合には、
a)「****(埋め込みサブセット)」と表示されています。
埋め込まれていない場合は、
b)フォント名の左側は空白となっています。
埋め込まれていない場合には、必ずアウトライン化して再度保存してください。
NーPDFの場合は、必ずアウトライン化して再度保存してください。
PDFデーターの検証
データの検証には、Adobe Acrobatの「プリフライト」を使用してください。
「ツール」→「印刷工程」→「プリフライト」を選択します。
制作原稿したカラーにより、「プリフライト」パネル内に取り込み済みのプロファイル
「毎日新聞社_PDF_PREFLT_2020_CMYK」
「毎日新聞社_PDF_PREFLT_2020_mono」
(NーPDFの場合は、「N-PDF2012カラー単色」、「N-PDF2012モノクロ」)
のいずれかを選択して「解析」をクリックしてください。
プリフライトチェック結果

解析が終了すると、結果が表示されます。必要に応じて、レポートを作成してください。

送稿について
送稿方法
毎日新聞社では、新聞広告原稿はPDF形式のみとさせていただいております。送稿方法は、「MATRIX entrance」もしくは「デジタルセンド新聞オンライン送稿サービス」のいずれかのオンライン送稿をお願いしております。
EPS原稿、CD/USBメモリ などのメディア持ち込み、メール添付や、ファイルダウンロードサービスによる送稿は受け付けておりません。
■MATRIX entrace オンライン送稿
MATRIX entrance(毎日新聞・広告申込/送稿webサービス)をご利用ください。ご利用は無料ですが、ユーザー登録が必要となりますので、広告会社様を通じてお問い合わせください。
MATRIX entrance 利用のメリット
① 念稿ゲラ不要 ② プリフライトチェック結果参照 ③ RIP結果参照 等がござます。
■デジタルセンド新聞オンライン送稿サービス
デジタルセンド社が提供している新聞広告原稿送稿サービスです。ご利用にはあらかじめデジタルセンド社との契約が必要です。デジタルセンド利用広告会社様におかれましては、デジタルセンド新聞オンライン送稿を原則とします。
送稿スケジュール
モノクロ<含む二連版> |
|
単色カラー |
|
カラー<含む二連版> |
|
色見本枚数(カラー・単色)
全国通し | 東京 | 大阪 | 西部 | 中部 | 北海道 | |
朝刊通し | 44 | 13 | 10 | 10 | 6 | 5 |
朝刊セット | 42 | 11 | 10 | 10 | 6 | 5 |
夕刊 | 38 | 12 | 10 | 10 | 6 | - |
Check
- 全面広告・三方罫について
・特に指示がない場合、三方罫は原則巻きません。
・例外として、記事体広告、連合広告企画、図柄などにより弊社が必要と判断した場合、三方罫を巻く場合があります。
・三方罫巻きでの掲載を希望される場合は入稿時にその旨をご指示ください。 - 在版管理はいたしかねますので、掲載ごとの原稿送稿をお願いいたします。(月極原稿は除きます)
- 原稿データの象嵌、ワッペン処理は原則いたしかねますので、原稿に修正がある場合は、データを修正の上、再度送稿してください。
- 新聞輪転機印刷時に可能な限り色見本に近づけるように調整しますが、図柄、使用色により色再現が難しい場合があります。
色見本を添付する際は、広告原稿の中のイメージに優先順位をつけていただけると印刷時に優先順位に沿って色調整を行います。
(例:①会社のロゴマーク ②商品の色 ③女優の髪のつや など可能な限り簡潔に記入していただけると助かります) - 色見本を締め切りまでにお届けいただけない場合は、M-COMPASSでの対応とさせていただきます。
締め切りを過ぎても印刷時に色見本が必要と思われる場合は、広告会社様のご負担にて弊社印刷工場までご送付願います。
原稿サイズについて
原稿サイズ
毎日新聞本紙の主な広告原稿サイズです。変形広告などの特殊なサイズや、毎日新聞本紙以外の媒体の広告原稿サイズについてはお問い合わせください。
ブランケット版広告
段数 | 天地サイズ | 分割数 | 左右サイズ |
1段 | 32mm | 全幅 | 380mm |
2段 | 66mm | 2割 | 188mm |
3段 | 100mm | 3割 | 124mm |
4段 | 134mm | 4割 | 94mm |
5段 | 168mm | 5割 | 74mm |
6段 | 203mm | 6割 | 62mm |
7段 | 237mm | 8割 | 46mm |
8段 | 271mm | ||
9段 | 305mm | ||
10段 | 339mm | ||
11段 | 374mm | ||
12段 | 408mm | ||
13段 | 442mm | ||
14段 | 477mm | ||
15段 | 511mm |
二連版広告
段数 | 左右サイズ |
全幅 | 782mm |
雑報広告
天地サイズ | 左右サイズ | |
題字下 | 40mm | 56mm |
記事中(本紙・朝夕1面) | 39mm | 59mm |
記事中(その他) | 32mm | 70mm |
突き出し | 66mm | 52.5mm |
縦大型 | 100mm | 52.5mm |
朝刊1面・TV面・大型突出し | 66mm | 70mm |
タブロイド版広告
段数 | 天地サイズ | 分割数 | 左右サイズ |
1~10段/ブランケット版と同じ | - | 全幅 | 240mm |
11段(全頁) | 374mm | 二連版 | 508mm |
N-SIZEについて
N-SIZE(日本新聞協会推奨制作サイズ)での入稿も承っております。詳細につきましては、日本新聞協会(http://www.pressnet.or.jp/adarc/edi/nsize.html)を参照願います。